クラウドファンディングmakuakeにて販売開始予定のミニ財布「アントリオンS」。
その機能についての続きです。
この内装の素材、仕立てをどうするか。これにかなり悩みました。
どのような革がベストなのか、床面は見せるのか隠すのか、合皮を使うべきか、厚みはどうするか…。
内装のメインには外側と同じ、イタリアンレザーのベルーガとすることにしました。
これはシボ革であるためコインが当たることによる傷に強く、内装にも向くと考えたためです。
内部までシボ革にすると少しくどい印象になりはしないかと懸念していますが、裏貼りもきちんとすることによって高級感が増していると思います。
裏貼りも当初は合皮を使うつもりでした。これはコストダウンの意味ではなく、0.3ミリという厚みなので革の裏側に貼るのには適しているからです。
しかし、合皮はどんなに品質がよいものでも経年劣化による加水分解が起こってしまうもの。
採用したのは、コスト的にも優れ見た目もよいインド産のライニングレザーでした。
すべて本革を使い、また製造の手間も増えてしまいますが、やはりフルレザーにはこだわってよかったと思います。
余談にはなりますが、本革を2枚貼り合わせるとたいへん厚みが出てしまいます。そこで”革漉き”という作業が必要なのですが、1ミリ厚の柔らかいライニングレザーを0.4ミリまで落として漉くことにとても苦労しました。
安定して漉けるようになるまで試行錯誤することで、自身の技術向上にもつながったように思います。
この商品はクラウドファンディングサイトmakuakeにて、1月25日にプロジェクト開始予定です。
一般販売予定価格15,400円のところ、早期割引ではMAX5,500円引(限定15名)の9,900円で販売します。
追加情報につきまして今後ブログにてお伝えしていきますので、よろしくお願いします!